目撃したパワハラ
2025-04-24


2023年12月20日付でも書いたことだが、勤めていた新聞社でパワハラを目撃したことがある。

私の2歳ほど下の男。ここでは汚水≠ニいう名にしておく。

パワハラ&セクハラ事件は汚水が40代でのことだが、その前段となる出来事が20代の時にもあったのだ。

私と汚水と女性記者の3人で飲みに行ったときのことだ。
女性は私より5歳下の美人。3人とももちろんまだヒラの記者だ。

その美人がセーターを着ていて、汚水は「セーターの模様が平らだね」と言ったのだ。
胸があればセーターが波打つはずだが、つまりオッパイがないね、ということだ。
今なら間違いなくセクハラだ。

当時も嫌がる人は嫌がっただろうし、私には言えない言葉だ。
が、汚水はふだんから軽口を叩くキャラだったし、なぜか汚水と美人は仲が良かったので笑いごとで済んだ。

それから15年ほどたって、汚水が取材部のデスクとなって、部下の女性にセクハラしたことが発覚したのだ。

汚水は女性をよく仕事のことで〓りつけていたらしいが、あろうことか、叱責したあとホテルに誘ったという悪質なものだった。

知らされたのはそれだけで、女性の訴えはもっと深刻なものだったのかもしれない。
だが、局内の空気は意外と汚水に同情的で、まるで女性のほうが嘘を言っているような受け止め方だった。

20数年前はそんなもんだったし、一応、汚水を呼んで局内で集会が開かれたけれども、汚水がうなだれて反省していればともかく、普通にしているので、女性陣を含めて責める人はいなかった。
女性部員側の言い分を聞く会は開かれなかった。

結局、汚水は局間異動の処分を受けたので、程度は分からないが事実は事実だったのだろう。
今思えば、20代の時から女性のセーターの膨らみ(の無さ)を冷やかすような男である。一事が万事というではないか。

それに、誰にも言わなかったが、私は隣の文化部デスクをしていて、汚水がある朝、実際に部下の男の胸ぐらをつかんでいるのを目撃していた。

変な巡り合わせで、例のセーターを冷やかされた美女も同じ文化部デスクだったので、出勤してきた彼女に私がこんな場面を見たよと言うと、美女はえっと顔がこわばり、汚水を心配して声をかけに行った。
相変わらず仲が良いのだ。根っからのハラスメント男なのに。
美人だからか、問題意識がないにも程がある。

汚水はしばらく他局にいたものの、いつしか編集局に戻ってきて、最後は局次長クラスで定年となり、さらに再雇用で働いているようだ。今も美人とは仲が良いのだろうか…
そして今にして被害女性の言い分が気になる。真相はいかに。
[K agoshima]
[N ewspaper]

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