ロシアの宣戦布告なき侵略から一か月、ウクライナが持ちこたえている。
日本も太平洋戦争末期、本土決戦を目前にしていた。
正確な数字は本を引っ張り出さなければいけないが、海軍は壊滅していたとはいえ、日本本土の陸軍は数十万、飛行機もまだ2千機は温存されていたのである。
国民もほとんどは士気が高く、本土決戦を覚悟していた。
だが、原爆2発とソ連の中立条約違反の参戦で、降伏を余儀なくされた。
もし本土決戦をやっていたら、相当に長期戦になっていたと想像できるのは2月28日に取り上げた、八原博通『沖縄決戦』によってである。
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沖縄決戦もまた、本土決戦である。
沖縄は内地(本州、四国、九州、北海道・千島、沖縄)に他ならないからだ。
沖縄は八原の立案した「戦略持久戦」によって、三か月持ちこたえた。
しかも中央からの攻勢要求によって不要な消耗をしてのこの結果であって、「終始一貫した戦略持久戦を遂行していたら、はるかにもっとよく戦えた」と八原は振り返っている。
ウクライナは攻勢は求めていないようだ。
そうなると、まだまだ持久戦は続くだろう。
そのとき懸念されるのは、業を煮やしたプーチンが核を使うということだ。
プーチンの頭の中には当然、日本の降伏があるだろう。
プーチンが思慕してやまないソ連こそが、広島への原爆投下を見てから参戦し漁夫の利を得たのだから。
歴史は繰り返してはならない。この戦争にロシアが、プーチンが勝ってはならない。
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