2018-09-11
NHKは二年前、天皇陛下のご退位意向(「生前退位」と称した)をスクープした。
その結果、天皇の「自主的な」退位が認められてしまったのである。「今回限り」と取り繕おうが、前例となる。スクープがなければ、安倍総理ら政府首脳がもっと最善の対応策を取れただろう(摂政を置くよう陛下を説得するとか)。
スクープされれば、世間は「ご高齢でこれまで頑張ってこられたのだから、おっしゃる通りにさせてあげるべきだ」という情緒的な意見が大勢を占めるに決まっている。もう対応策はない。
これから先も天皇陛下のご退位表明はあり得る。陛下に「そうおっしゃらず、我慢してください」と言える者がいるのか。
天皇の代替わりという、日本にとって最重要なことが、ふわふわとあいまいな軽いものになった。
もし皇位継承者全員が即位を断ったらどうなるか。日本から天皇がいなくなれば、それはもう「日本」ではない。ただの国だ。
そう危惧していたら、案の定、とんでもない意見を吐く識者が出てきた。
八幡和郎氏という、かつては歴史家(その頃の著作は私も何冊か持っている)で近年は政治評論?をやっていて一応、保守派のようだがよく分からない人だ。
以下、氏のfacebookへの投稿である。
【悠仁様を皇太子が教育すべきという週刊誌報道と私のコメントについて】女性セブン2018年9月20日号に『小室さんの件を受け悠仁さまに「皇太子ご夫妻下で帝王学」計画』という記事が載っていて、そこに私のコメントが載っている。そこで、少し解説をしておきたい。女性セブンの記事は、「ニュースポストセブン」で見ることができます。
記事の内容の主要点は、以下のようなことである。
①眞子さまと小室圭さんの結婚の行方。小室家の“不都合な事情”が次々に明らかになり、「なぜ眞子さまは小室さんを選んだのか」「なぜ秋篠宮ご夫妻は結婚を認めたのか」ということが話題となり、 「最初に上がったのは、小室氏が“天皇の義兄”にふさわしいのかということでした。さらに、もっと根本的な問題として、秋篠宮家の教育方針を案じる声も出始めた。たとえば、まだ先の話ではありますが、悠仁さまがお妃として、まさか小室氏のような複雑な事情を持つ人物を選びはしないかと。そんな中で、まことしやかに『計画』が囁かれるようになりました」(宮内庁関係者)。
②「その計画とは、悠仁さまを、皇太子さまご夫妻のところへ預けるというものです。皇室典範で認められていない『養子』にするわけではなく、天皇皇后両陛下と生活を共にし、直々に、将来の天皇としての教育を受けてもらおうと考えてのことです。
③もし帝王学を学んでいただくならば、このタイミングしかないと考える有力な皇室関係者もいます。政治的な話にもなりかねないので、事前に政治家にも相談がいっているようで、一部の国会関係者の間でもそのような計画が俎上に上がっているようです」(前出・宮内庁関係者)
そのあとに私のコメントが載っているのだが、取材のときに申し上げた話をコンパクトにまとめたものなので、この問題についての私の見解を少し詳しく書いておきたい。私はそういう話があるがどうかという質問を受けてだいたい、このようなことを申し上げた。
①悠仁さまの帝王教育について、皇太子殿下のときの浜尾侍従のような帝王教育を施す養育係がいないのはよろしくない。多忙な秋篠宮両殿下だけにお任せするのは無理がある。(浜尾侍従については下記のwikipedia 記事がある)。
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